人身事故
人身事故
人身事故(対人事故)とは、交通事故において、死傷者が出た場合を言います。
人の生命や身体を損害するため、通常、物損事故よりも重い刑事責任が科されることになります。
人身事故を起こすと、以下の3つの責任を負う義務があります。
- 懲役や禁固刑及び罰金刑などの刑事処分
- 交通違反と同様に免許証に対して累積点数に対して効力の停止・取り消しが行われる行政処分
- 被害者に対する損害保証を行う民事処分
人身事故の場合は、自賠責保険の上限120万円(死亡時は3,000万円)まで受け取ることが出来ます。
被害者側が物損事故にした場合のデメリット
人身事故の被害者が、加害者の要請により物損事故にした場合、以下のようなデメリットがあります。
- 後遺症が残っても逸失利益や慰謝料が支払われない。
- 治療が長引いても後から損害賠償を請求することが出来ない。
- 相手側の損害保険会社に、早期に通院を打ち切られる可能性がある。
そのため、たとえ軽症であっても病院を受診し、診断書を書いてもらい人身事故にしましょう。
弁護士に相談する前に 交通事故により被害者になった場合、弁護士に依頼したほうが、弁護士費用を差し引いても、結果として示談金を多く受取れるケースがほとんどです。 しかし、被害者であっても、過失割合が高い場合や、後遺障害等級が低い場合などは、弁護士に依頼することで費用倒れになる恐れがあります。 また、加害者になった場合は、弁護士に依頼しても損保の特約でもカバーできず、費用倒れになるケースが一般的なため、損を場合がほとんどです。 このように、弁護士に依頼する際は、事前に十分検討しておく必要があると言えます。 弁護士に交通事故トラブルに関する相談をする場合は、今後の見通しや弁護士費用の説明について十分に聞いておくことをおすすめします。 |
- 最終更新:2014-12-30 10:42:25